【予告】2025年6月30日(月)より新機能「ask toitta」のβ版を提供開始します

こんにちは!toitta開発チームの米山(id:yone-yama)です。
今から2週間後の2025年6月30日(月)に、toittaの新機能「ask toitta」 のβ版を提供開始します。知りたいことをtoittaに質問するだけで、toittaがこれまで蓄積された発話データ全件を横断的に探索し、問いに対する答えの候補「ファインディングス(発見)」を提案する機能です。
ask toittaが解決する課題
toittaチームではこれまで、主にデザインやマーケティングの領域で発話データに関わるみなさまへのインタビューを通じて、発話分析にまつわる課題を伺ってきました。中でも、多くの方に共通する課題として 「分析が多様すぎる問題(時・場合・人によって、求められる観点・手法・出力形式がさまざますぎる問題)」 があると考えました。いくつか例を挙げるだけでも以下のように、「多様さ」に端を発した困難はさまざまです。
- 分析手段の多様さ … そのときの目的に応じて求められる分析手法やアウトプットの形式が多様で、一意に定めることもすべての手法に習熟することも両方難しい
- 利用機会の多様さ … 発話データを求める機会が多様で、任意のタイミングですぐさま取り出したいがそうもいかない
- 利用する方の多様さ … 発話データを活用するメンバーの職能は多様で、リサーチに長けた特定人物が扱えるだけでは充分でない
- 観点の多様さ … ひとつの発話から得られる発見は観点によって多様で、一度の分析でそのすべてを得られるわけではない
インタビューとは、ユーザーや顧客(またはその候補)との対話というきわめて貴重な、ともすれば一期一会の機会です。そのインタビューによって得られた貴重な情報の価値を最大限引き出すために、多様な状況にかかわらず「いつでも、誰でも、どのような形でも」活用することをお手伝いするのが、今回提供する機能「ask toitta」です。
ask toittaの特徴
「いつでも、誰でも、どのような形でも」発話データを扱えるようにするため、ask toittaでは以下のような特徴を備えています。操作イメージとともに、これらの特徴を詳しくご紹介します。(開発中の機能であるため、変更がある場合があります)
- toittaに問いかけるだけで、約30秒でファインディングスを複数提案
- ファインディングスは発話データで裏付け
- 納得いくまで深掘りできる。対話形式で洞察を磨く
- ファインディングスを保存し、誰もが活用しやすいデータベースを構築できる
1. toittaに問いかけるだけで、約30秒でファインディングスを複数提案
問いをひとこと入力するだけで、toittaが自律的にインタビューデータ全件を横断的に探索し、ファインディングス(発見、分かったこと)を複数提案します。
例として今回は、架空の音楽配信サービスを運営しているという設定で、「自社サービス無料ユーザーが有料プランに移行しない理由」を聞いてみます。

問いを受け取ったtoittaは、問いを解析して、適切と思われる分析方針を検討します。そののち、すべてのインタビューデータを横断しながら、関連度の高いインタビューを特定していきます。

その後、問いに対する仮説や候補を「ファインディングス」というブロックにまとめて複数提案します。今回は「楽曲ラインナップに不満がある」というファインディングスが示されました。

なおこの間の所要時間は実に約30秒です。最大でも1分程度で回答するよう設計しています。
2. ファインディングスは発話データで裏付け
すべてのファインディングスには「関連する発言」が件数とともに示されます。AIによる推論に発話データによる裏付けが伴うことで、より精度の高い回答が期待できるだけでなく、発話内容と件数からファインディングスの解釈や評価を行うことが容易です。

3.納得いくまで深掘りできる。対話形式で洞察を磨く
先ほどの問いに対して得られたファインディングスにさらに追加の問いかけを行うことができます。 先ほどの例ではまず「楽曲ラインナップに対する不満」というファインディングスが示されましたが、では具体的に何が聴きたかったのかをさらに問いかけてみましょう。

すると、基礎となった問いとファインディングスの文脈を踏まえ、さらに発展させた新たなファインディングスが提案されます。ここでは「90年代J-POPをもっと深く聴きたい」というファインディングスが示されました。

このように、素材としてのファインディングスをベースに、 具体化したり、深堀りをしたり、自分の求める切り口や観点をtoittaと対話しながら行うことで、ファインディングスの精度を磨き上げることができます。
4.ファインディングスを保存し、活用しやすいデータベースを構築
磨き上げたファインディングスを保存しておき、任意のメタデータを付与して管理することが可能です。要約とともにファインディングスが一覧できるため、蓄積されたファインディングスを組織内の誰もがすぐさま内容を理解し、任意のタイミングで利用することができます。

ファインディングスだけでなく、チャット履歴も保存することができます。ファインディングスを得るまでに行ったtoittaとの対話過程や分析方針をあとから見返せることで、組織内のメンバーに結論だけでなくそこに至った思考プロセスごと共有することができます。
ask toittaで起きる「10倍」の変化
従来のインタビュー分析と、ask toittaを利用する分析との違いを整理します。
項目 | これまで | これから |
---|---|---|
有益な発見までの時間 | 数日〜1週間 | 最短数10秒 |
必要なスキル | 豊富な分析・図式化・資料化スキルetc. | 問いを立てる・解釈する能力だけ |
信頼性 | 発言のピックアップや重厚な論理的説明で確保 | toittaが発言と件数を提示 |
共有・再利用 | レポートや図式を作成し共有 | toittaがデータベースに |
別観点での分析 | 生データを掘り起こしてもう一度分析しなおし | toittaに問い直すだけ |
ask toittaは、こうした変化によって、発話にまつわるあらゆる営みを「10倍」にすることを目指しています。
- 発話によって組織にもたらされる発見の数そのものを10倍に
- 発見をもとに結論が合意され、意思決定やアクションに活かされるまでの速度を10倍に
- 組織において、発話に向き合う人の数を10倍に
- 発話に向き合うことを通じてもたらされるビジネス上の成果を10倍に
一方で、ゼロにする(人間の思考や作業を完全に置き換えたり、ただ作業をしなくて良くなるだけ)、という世界は志向しません。人ひとりが持ち得る記憶や能力、時間の限界を、toittaとの協働によって超えることで、組織の意思決定やアクションがこれまでより10倍以上価値の高いものになることを目指しています。
これまで発話の分析に立ち向かって困難を感じていた方はもちろんのこと、分析自体を行いきれなかったり、分析に関わったことがない方にこそ価値を感じていただけると思っています。
β版について
6月30日より提供開始するβ版ではまず、ask toittaの機能のうち2つを先行して提供します。
- ファインディングスの自動生成
- 履歴の保存(ピン留め)
その後1週間から1ヶ月程度を目処に、この記事でご紹介した全機能の提供を目指しています。
- ファインディングスに対する対話的な深堀り
- ファインディングスの保存・管理
8月以降にも順次機能の改善を順次予定しています。続報をお待ちください!
キャンペーンのご案内(7月末まで)
最後に、現在実施中のキャンペーンをご案内します! toittaでは、ask toitta(β版)のリリースを記念して、2つのお得なキャンペーンを7月末まで実施中です。
キャンペーン① ask toitta 3ヶ月使い放題
通常はプランに応じてご利用いただく機能ですが、今だけ全プラン共通でお試しいただけます。ベータ版期間中は、どのプランをご利用の方でも、ask toittaを好きなだけ触っていただけるチャンスです。
キャンペーン② プラン特別価格キャンペーン
7月末までにご契約いただいた方限定で、各プランを特別価格でご提供しています。
詳細はこちらの記事( https://ja.toitta.com/blog/20250516_1st-anniversary-campaign/ )をご確認ください。
この機会に、toittaのask toittaを、ぜひお試しください!